平成8年5月24日 エイズはHIV感染に起因して起きる重篤な後天性の免疫不全症であり、現在のと ころ、真に有効な治療方法はなく、様々な薬剤を組み合わせて治療を行っている。 我が国では、平成8年5月現在、エイズ治療薬は未だ3成分(AZT、ddI、d dC)しか承認されておらず、エイズ特有の日和見感染症に対する治療薬も2成分(ガ ンシクロビル、イセチオ酸ペンタミジン)しか承認されていない。 一方、米国においては、既に承認されたエイズ治療薬は8成分にのぼり、日和見感 染治療薬等の随伴症状の治療薬も多数承認され、治療に用いられている。 このため、欧米で評価され使用されているエイズ医薬品を速やかに承認申請するよ う企業を指導し、申請された医薬品の品質、有効性、安全性を的確かつ迅速に審査す るために、医薬品特別部会の下に専任の調査会として「エイズ医薬品調査会」を設置 した。 記 1. 開催日時・場所 平成8年5月28日(火)午後2時〜4時 松本楼 2. 議事予定 1)座長の選出 2)我が国におけるエイズ医薬品の治験状況 3)エイズ医薬品の調査・審議について なお、今回は個別の医薬品に関する調査・審議を行う。 3. 調査会の任務 エイズ治療薬及びエイズの随伴症状の治療薬等、エイズの診療に用いられる医薬品の 承認申請並びにこれに付随した事項に関する調査・審議を行う。 4. 委員名簿 別添のとおり 別添 エイズ医薬品調査会名簿(五十音順・敬称略) 国立国際医療センター国際医療協力局エイズ医療情報専門官 青木 真 慶應義塾大学医学部内科学教授 池田 康夫 横浜市立大学医学部附属病院助教授 伊藤 章 東京都老人医療センター感染症科医長 稲松 孝思 国立衛生試験所安全性生物試験研究センター薬理部第一室長 井上 和秀 国立衛生試験所安全性生物試験研究センター毒性部長 井上 達 関西医科大学附属洛西ニュータウン病院内科部長 上田 良弘 国立衛生試験所安全性生物試験研究センター薬理部長 大野 泰雄 昭和大学医学部第一薬理学教授 小口 勝司 東京大学医学部臨床検査医学教授 北村 聖 東京大学医学部感染制御学教授 木村 哲 国立国際医療センター病院第一専門外来部第五内科医長 楠本 一生 国立衛生試験所薬品部長 小嶋 茂雄 聖マリアンナ医科大学薬理学教授 小林 真一 帝京大学医学部名誉教授 紺野 昌俊 琉球大学医学部内科学教授 齋藤 厚 京都大学医学部生体構造医学教授 塩田 浩平 大阪府立羽曳野病院第五内科医長 白阪 琢磨 国立衛生試験所安全性生物試験研究センター変異遺伝部長 祖父尼 俊雄 神戸大学医学部薬剤部助教授 谷川原 祐介 東京都駒込病院感染症科医長 根岸 昌功 国立衛生試験所生物薬品部長 早川 堯夫 聖マリアンナ医科大学皮膚科学教授 溝口 昌子 佐賀医科大学小児科学教授 宮崎 澄雄 東京女子医科大学附属第二病院眼科医長 宮永 嘉隆 東邦大学医学部微生物学教授 山口 惠三 東京医科歯科大学医学部微生物学教授 山本 直樹 問い合わせ先 厚生省薬務局審査課 担 当 森(内2789) 電 話 (代)3503-1711