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エイズサーベイランス
〜96年2月末日


                         HIV感染者情報
                 〔平成8年1月1日〜2月末日〕

1.性別・感染原因別患者・感染者数                   (単位:人)
                 男   性     女   性   合   計
 異性間の性的接触  22( 7)        11( 8)      33(15)
 同性間の性的接触  22( 3)         0( 0)      22( 3)
 静注薬物濫用       0( 0)         0( 0)       0( 0)
 母子感染           1( 0)         0( 0)       1( 0)
 その他             1( 0)         0( 0)       1( 0)
 不 明            11( 6)        11( 8)      22(14)
  合   計       57(16)        22(16)      79(32)
注:( )内は外国人再掲数


1−2 患者内訳                                     (単位:人)
                 男   性     女   性   合   計
 異性間の性的接    15( 4)         0( 0)      15( 4)
 同性間の性的接     8( 0)         0( 0)       8( 0)
 静注薬物濫用       0( 0)         0( 0)       0( 0)
 母子感染           0( 0)         0( 0)       0( 0)
 その他             1( 0)         0( 0)       1( 0)
 不 明             5( 2)         3( 0)       8( 2)
  合   計       29( 6)         3( 0)      32( 6)
注:( )内は外国人再掲数


2.性別・年齢別患者・感染者数                       (単位:人)
               男   性     女   性   合   計
  20歳未満     1(  0)         0( 0)       1( 0)
  20〜29    16(  8)         9( 7)      25(15)
  30〜39    16(  7)         9( 8)      25(15)
  40〜49    13(  1)         1( 1)      14( 2)
  50歳以上    11(  0)         3( 0)      14( 0)
  不   明     0(  0)         0( 0)       0( 0)
  合   計    57( 16)        22(16)      79(32)
注:( )内は外国人再掲数


2−2 患者内訳                                     (単位:人)
               男   性     女   性    合   計
  20歳未満     0(  0)         0( 0)        0( 0)
  20〜29     6(  3)         0( 0)        6( 3)
  30〜39     7(  3)         0( 0)        7( 3)
  40〜49     8(  0)         0( 0)        8( 0)
  50歳以上     8(  0)         3( 0)       11( 0)
  不   明     0(  0)         0( 0)        0( 0)
  合   計    29(  6)         3( 0)       32( 6)
注:( )内は外国人再掲数


3.性別・感染地域別患者・感染者数                   (単位:人)
               男   性     女   性    合   計
  国   内    26(  0)         4( 1)       30( 1)
  海   外    16(  9)         5( 3)       21(12)
  不   明    15(  7)        13(12)       28(19)
  合   計    57( 16)        22(16)       79(32)
注:( )内は外国人再掲数


3−2患者内訳                                       (単位:人)
               男   性     女   性   合   計
  国   内    13(  0)        2( 0)       15( 0)
  海   外     9(  4)        0( 0)        9( 4)
  不   明     7(  2)        1( 0)        8( 2)
  合   計    29(  6)        3( 0)       32( 6)
注:( )内は外国人再掲数



         エイズ患者等の届出状況等
                                   [平成8年2月末現在]

 1.日本のエイズ患者の状況
                   男  性  女  性   合  計
  異性間の性的接触     185( 39)   43( 20)   228( 59)
  同性間の性的接触*1   187( 31)    0(  0)   187 (31)
  静注薬物濫用            5(  3)    0(  0)     5(  3)
  母子感染                4(  1)    3(  1)     7(  2)
  凝固因子製剤 *2       577(  -)    5(  -)   582(  -)
  そ の 他             11(  4)    6(  0)    17(  4)
  不   明            136( 58)   24( 16)   160( 74)
   合   計        1,105(136)   81( 37) 1,186( 73)
  ( )内は外国人再掲数
  注:*1 男性両性愛者(19人)を含む。
      *2 平成7年11月末現在における「発症予防・治療に関する研究班」か
        らの報告による数字である。なお、「後天性免疫不全症候群の予防に
        関する法律」施行後(平成元年2月17日以降)、凝固因子製剤が原
        因とされている者は、報告の対象から除外されている。


 2.HIV感染者の状況           (単位:人)
                     男  性  女  性   合  計
  異性間の性的接触    374( 87)  510(389)    884(476)
  同性間の性的接触*1    365( 59)    0(  0)    365 ( 59)
  静注薬物濫用           11(  8)    0(  0)     11 (  8)
  母子感染        3(  1)    7(  4)     10 (  5)
  凝固因子製剤  *2  1,784(  -)   22(  -)  1,806 (  -)
  そ の  他       19( 7)  18(  1)     37 (  8)
  不      明            144( 82)  314(303)    458 (385)
      合      計      2,700(244)  871(697)  3,571 (941)
   (  )内は外国人再掲数
  注:*1 男性両性愛者(15人)を含む
   *2 平成7年11月末現在における「発症予防・治療に関する研究班」か
     らの報告による数字である。なお、「後天性免疫不全症候群の予防
          に関する法律」施行後(平成元年2月17日以降)、凝固因子製剤が
     原因とされている者は、報告の対象から除外されている。
   *3 患者582名を含む。


 (参考)
  ・凝固因子製剤による感染を除く患者・感染者等の状況
  ・性別・年齢区分別・感染地域別患者・感染者数(法施行後)

                    男  性             女  性
              国内  海外  不明   計    国内  海外  不明   計
  20歳未満    11     1    1    13     17    43    35    95
  (患者再掲)  (  4) (  0) (  0) (  4)  (  2) (  2) (  1) (  5)
  20〜29   168   109    75   352     90   234   314   638
  (患者再掲)  ( 26) ( 33) ( 23) ( 82)  (  6) (  6) ( 16) ( 28)
  30〜39  149   180    99   428     34    36    40  110
  (患者再掲) ( 44) ( 68) ( 42) (154)  (  6) (  7) (  3) ( 16)
  40〜49  173   100    71   344      9    12     4    25
  (患者再掲)  ( 63) ( 45) ( 45) (153)  (  1) (  6) (  0) (  7)
  50歳以上   93    63    40   196     19     1     1    21
 (患者再掲)( 37) ( 33) ( 26) ( 96)  ( 10) (  1) (  1) ( 12)
   不 明     0     1     2     3      0     4     1     5
 (患者再掲)  (  0) (  0) (  0) (  0)  (  0) (  0) (  0) (  0)
    合 計     594   454   288  1336    169   330   395   894
  (患者再掲)  (174) (179) (136) (489)  ( 25) ( 22) ( 21) ( 68)

                    合  計
            国内  海外  不明    計
  20歳未満    28    44    36    108
  (患者再掲)     6     2     1      9
  20〜29   258   343   389    990
  (患者再掲)   32    39    39    110
  30〜39   183   216   139    538
  (患者再掲)    50    75    45    170
  40〜49   182   112    75    369
 (患者再掲)   64    51    45    160
 50歳以上   112    64    41    217
 (患者再掲)    47    34    27    108
    不 明       0     5     3      8
  (患者再掲)     0     0     0      0
  合 計   763   784   683  2,230
 (患者再掲)   199   201   157    557


  (参考)世界のエイズ患者の状況(1995年12月15日WHO報告)
  地  域    患者発生状況             備     考
                             国   名 患 者 数   人  口
  アフリカ州   442,735人  ケニア       56,573人    21,400  千人
  (54カ国)                タンザニア   53,247    16,672
                           ウガンダ   46,120    23,174
                            ジンバブエ  41,298      10,402
  アメリカ州    659,662    アメリカ合衆国 501,310     248,710
 (45カ国)                ブラジル     71,111     146,155
              メキシコ     26,660      81,141
 アジア州     28,630   タイ         22,135      54,532
 (42カ国)        インド        2,095     844,324
              日本          1,062*1   123,611
 ヨーロッパ州   154,103   フランス     38,372      56,634
 (38カ国)        スペイン     34,618      37,746
              イタリア     30,447      56,557
 オセアニア州   6,680   オーストラリア       5,883      15,602
 (14カ国)
 合計(193カ国) 1,291,810
  (  )内は、患者報告のあった国数である。 注:*1日本の患者数は1995年
                         10月末現在



     都道府県別患者・感染者累積報告状況

            患者・感染者                    ブロック別
都道府県名  報告件数       構成割合   患者・感染者   構成割合
                    (件)       (%) 報告件数(件)      (%)
  1北海道       22(  1)         0.9
  2青森県        5(  0)         0.2
  3岩手県        5(  0)         0.2
  4宮城県       10(  0)         0.4
  5秋田県        4(  1)         0.2 北海道・東北
  6山形県        4(  0)         0.2
  7福島県        7(  0)         0.3            57          2.4
  8茨城県      260(  6)        11.0
  9栃木県       52(  3)         2.2
 10群馬県       44(  3)         1.9
 11埼玉県      117(  5)         4.9
 12千葉県      175(  7)         7.4 関 東
 13東京都      774( 29)        32.7
 14神奈川県    180(  5)         7.6         1,602         67.6
 15新潟県       24(  1)         1.0
 16富山県        4(  0)         0.2
 17石川県        2(  0)         0.1
 18福井県       16(  0)         0.7 北陸・甲信越
 19山梨県       37(  0)         1.6
 20長野県      118(  3)         5.0           201          8.5
 21岐阜県       19(  0)         0.8
 22静岡県       59(  4)         2.5 東 海
 23愛知県       83(  2)         3.5
 24三重県       31(  1)         1.3           192          8.1
 25滋賀県        4(  0)         0.2
 26京都府       33(  0)         1.4
 27大阪府      112(  5)         4.7
 28兵庫県       25(  1)         1.1 近 畿
 29奈良県       14(  0)         0.6
 30和歌山県      7(  0)         0.3           195          8.2
 31鳥取県        2(  0)         0.1
 32島根県        5(  0)         0.2
 33岡山県        3(  0)         0.1 中 国
 34広島県       15(  0)         0.6
 35山口県        7(  0)         0.3            32          1.4
 36徳島県        3(  0)         0.1
 37香川県        2(  0)         0.1 四 国
 38愛媛県        6(  0)         0.3
 39高知県        5(  0)         0.2            16          0.7
 40福岡県       31(  1)         1.3
 41佐賀県        1(  0)         0.0
 42長崎県       10(  0)         0.4
 43熊本県        5(  0)         0.2
 44大分県        2(  0)         0.1
 45宮崎県        1(  0)         0.0 九州・沖縄
 46鹿児島県      8(  1)         0.3
 47沖縄県       16(  0)         0.7            74          3.1
合  計     2,369( 79)       100.0         2,369        100.0
注:凝固因子製剤による患者・感染者は除く(平成8年2月末現在)
   ( )内は今回報告件数(平成8年1月、2月分)である



            エイズサーベイランス委員会の結果報告について

 1.平成8年1月1日から2月末までの間に、医師から各都道府県知事及び指定都市
  市長に報告されたエイズ患者・HIV感染者は患者32名、感染者47名の計79
  名であった。
   患者及び感染者79名の内訳は、
  (1) 感染原因では、異性間の性的接触33名、同性間の性的接触22名、母子感染
   1名、その他1名、不明22名であった。(表−1)
 (2) 性別では、男性57名、女性22名であった。(表−1)
 (3) 年齢区分別では、20歳未満1名、20歳代25名、30歳代25名、40歳
   代14名、50歳以上14名であった。(表−2)
 (4) 国籍別では、日本人47名、外国人32名であった。
 (5) 感染地域別では、国内30名、海外21名、不明28名であった。(表−3)
 2.今回は、患者・感染者79名の報告のうち、33名が異性間の性的接触によるも
  のであった。このうち、日本人の報告は、男性15名、女性3名の計18名(表−
  1)であり、感染地域は国内9名、海外7名、不明2名であった。
   また、外国人患者・感染者32名の性別内訳は、男性16名、女性16名であっ
  た。(表−1)
 3.今回21名の死亡報告があり、「HIV感染者発症予防・治療に関する研究班」
  からの報告と合わせ累積死亡報告数は730名となった。



                         平成8年3月28日
                       山崎委員長コメント

1.今回(平成8年1月から2月末まで)のエイズサーベイランス委員会
 への報告は患者32名(前回40名)、感染者47名(前回50名)の
 合計79名(前回90名)でした。このうち、外国人感染者が前回より
 も8名多い26名であったものの、日本人感染者は11名少ない21名、
 日本人患者は4名少ない26名、外国人患者は前回よりも4名少ない6
 名となったことから報告数が減少しています。
  報告数は前回より減少しているものの、ここ数回の報告数は前年の同
 時期に比べて多く、今後も報告数の推移を注意深く見守る必要がありま
  す。

2.今回の患者・感染者数を感染経路別にみると、全体では異性間の性的
 接触が33名と最も多いものの、男性では異性間の性的接触及び同性間
 の性的接触がともに22名となっています。我が国では、ここ数年主要
 な感染経路が異性間の性的接触である傾向が続いていますが、男性の同
 性間性的接触による感染についても引き続き啓発活動等により注意を促
  す必要があります。

3.この度、2月29日にすべての都道府県においてエイズ拠点病院の選
  定がなされ、平成8年3月27日現在、エイズ拠点病院は47都道府県
  で185医療機関となっています。このうち、拠点病院として病院名を
  公表している医療機関は、66ヶ所にとどまっています。
   しかし、エイズ診療に積極的に取組んでいるということは最新の治療
  情報を常に入手し、院内感染対策を適切に実施するとともにプライバシ
  ー等患者への配慮が行き届いているなど、他の病気の診療にも共通する
  よりよい医療の提供が行われていることの反映に他なりません。
    現在、患者数の報告が増加している状況にあり、また、エイズ訴訟の
  和解案においても医療体制の整備・充実が求められたところです。拠点
  病院においては、その名前を患者に明らかにすべきであり、病院名公表
  にむけて引き続き国や医療関係者の努力が望まれますが、私たち一人一
  人もまた、エイズ患者や感染者の方々が地域の医療機関で安心して治療
  が受けられるよう、理解を深める必要があります。


  問い合わせ先 厚生省保健医療局エイズ結核感染症課
    担 当 梅田、杉江
    電 話 (代)3503-1711(内2342,2368)
                (直)3503-2844


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