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エイズサーベイランス
〜96年6月末日
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HIV感染者情報
〔平成8年5月1日〜6月末日〕
1.性別・感染原因別患者・感染者数 (単位:人)
男 性 女 性 合 計
異性間の性的接触 33 ( 10) 14 ( 8) 47 ( 18)
同性間の性的接触 26 ( 4) 0 ( 0) 26 ( 4)
静注薬物濫用 1 ( 0) 0 ( 0) 1 ( 0)
母子感染 0 ( 0) 0 ( 0) 0 ( 0)
その他 2 ( 2) 1 ( 1) 3 ( 3)
不明 10 ( 5) 5 ( 5) 15 ( 10)
合 計 72 ( 21) 20 ( 14) 92 ( 35)
注:( )内は外国人再掲数
2.性別・年齢別患者・感染者数 (単位:人)
男 性 女 性 合 計
20歳未満 0 ( 0) 1 ( 1) 1 ( 1)
20〜29 17 ( 11) 11 ( 9) 28 ( 20)
30〜39 29 ( 10) 5 ( 4) 34 ( 14)
40〜49 13 ( 0) 1 ( 0) 14 ( 0)
50歳以上 13 ( 0) 2 ( 0) 15 ( 0)
不 明 0 ( 0) 0 ( 0) 0 ( 0)
合 計 72 ( 21) 20 ( 14) 92 ( 35)
注:( )内は外国人再掲数
3.性別・感染者地域別患者・感染者数 (単位:人)
男 性 女 性 合 計
国 内 46 ( 3) 7 ( 3) 53 ( 6)
海 外 17 ( 14) 6 ( 4) 23 ( 18)
不 明 9 ( 4) 7 ( 7) 16 ( 11)
合 計 72 ( 21) 20 ( 14) 92 ( 35)
注:( )内は外国人再掲数
(参 考)
1ー2 患者内訳 (単位:人)
男 性 女 性 合 計
異性間の性的接触 15 ( 2) 4 ( 2) 19 ( 4)
同性間の性的接触 10 ( 1) 0 ( 0) 10 ( 1)
静注薬物濫用 0 ( 0) 0 ( 0) 0 ( 0)
母子感染 0 ( 0) 0 ( 0) 0 ( 0)
その他 1 ( 1) 1 ( 1) 2 ( 2)
不 明 6 ( 4) 1 ( 1) 7 ( 5)
合 計 32 ( 8) 6 ( 4) 38 ( 12)
注:( )内は外国人再掲数
2ー2 患者内訳 (単位:人)
男 性 女 性 合 計
20歳未満 0 ( 0) 0 ( 0) 0 ( 0)
20〜29 6 ( 4) 4 ( 3) 10 ( 7)
30〜39 11 ( 4) 1 ( 1) 12 ( 5)
40〜49 7 ( 0) 0 ( 0) 7 ( 0)
50歳以上 8 ( 0) 1 ( 0) 9 ( 0)
不 明 0 ( 0) 0 ( 0) 0 ( 0)
合 計 32 ( 8) 6 ( 4) 38 ( 12)
注:( )内は外国人再掲数
3ー2 患者内訳 (単位:人)
男 性 女 性 合 計
国 内 22 ( 0) 1 ( 0) 23 ( 0)
海 外 10 ( 8) 3 ( 2) 13 ( 10)
不 明 0 ( 0) 2 ( 2) 2 ( 2)
合 計 32 ( 8) 6 ( 4) 38 ( 12)
注:( )内は外国人再掲数
エイズ患者等の届出状況等
〔平成8年6月末現在〕
1.日本のエイズ患者の状況 (単位:人)
男 性 女 性 合 計
異性間の性的接触 216( 44) 50( 23) 266( 67)
同性間の性的接触*1 202( 32) 0( 0) 202( 32)
静的薬物濫用 6( 3) 0( 0) 6( 3)
母子感染 4( 1) 3( 1) 7( 2)
凝固因子製剤*2 619( …) 11( …) 630( …)
そ の 他 13( 5) 7( 1) 20( 6)
不 明 153( 66) 28( 19) 181( 85)
合 計 1,213( 151) 99( 44) 1,312( 195)
( )内は外国人再掲数
注:*1 男性両性愛者(20人)を含む。
*2 平成8年5月末現在における「発症予防・治療に関する研究班」からの
報告による数字である。なお、「後天性免疫不全症候群の予防に関する
法律」施行後(平成元年2月17日以降) 、凝固因子製剤が原因とされ
ている者は、報告の対象から除外されている。
2. HIV感染者の状況 (単位:人)
男 性 女 性 合 計
異性間の性的接触 410( 99) 536( 402) 946( 501)
同性間の性的接触*1 397( 64) 0( 0) 397( 64)
静注薬物濫用 12( 8) 0( 0) 12( 8)
母子感染 4( 1) 8( 5) 12( 6)
凝固因子製剤 *2 1,846( …) 22( …) 1,868( …) *3
そ の 他 21( 8) 19( 1) 40( 9)
不 明 158( 90) 325( 314) 483( 404)
合 計 2,848( 270) 910( 722) 3,758( 992)
( )内は外国人再掲数
注: *1 男性両性愛者(16人)を含む。
*2 平成8年5月末現在における「発症予防・治療に関する研究班」からの報告に
よる数字である。なお、「後天性免疫不全症候群の予防に関する法律」施行後(
平成元年2月17日以降)、凝固因子製剤が原因とされている者は、報告の対象
から除外されている。
*3 患者630名を含む。
(参考)
・凝固因子製剤による感染を除く患者・感染者等の状況
・性別・年齢区分別・感染地域別患者・感染者数(法施行後)
男 性 女 性
国内 海外 不明 計 国内 海外 不明 計
20歳未満 12 1 1 14 17 47 35 99
(患者再掲) ( 4) ( 0) ( 0) ( 4) ( 2) ( 2) ( 1) ( 5)
20〜29 188 121 84 393 99 240 323 662
(患者再掲) ( 30) ( 40) ( 25) ( 95) ( 6) ( 8) ( 19) ( 33)
30〜39 178 196 110 484 40 39 45 124
(患者再掲) ( 53) ( 74) ( 45) ( 172) ( 6) ( 9) ( 3) ( 18)
40〜49 193 106 76 375 12 12 6 30
(患者再掲) ( 75) ( 49) ( 47) ( 171) ( 2) ( 6) ( 2) ( 10)
50歳以上 109 67 43 219 23 1 1 25
(患者再掲) ( 49) ( 35) ( 29) ( 113) ( 12) ( 1) ( 1) ( 14)
不 明 0 1 2 3 0 4 1 5
(患者再掲) ( 0) ( 0) ( 0) ( 0) ( 0) ( 0) ( 0) ( 0)
合 計 680 492 316 1,488 191 343 411 945
(患者再掲) (211) (198) (146) ( 555) ( 28) ( 26) ( 26) ( 80)
合 計
国内 海外 不明 計
20歳未満 29 48 36 113
(患者再掲) ( 6) ( 2) ( 1) ( 9)
20〜29 287 361 407 1,055
(患者再掲) ( 36) ( 48) ( 44) ( 128)
30〜39 218 235 155 608
(患者再掲) ( 59) ( 83) ( 48) ( 190)
40〜49 205 118 82 405
(患者再掲) ( 77) ( 55) ( 49) ( 181)
50歳以上 132 68 44 244
(患者再掲) ( 61) ( 36) ( 30) ( 127)
不 明 0 5 3 8
(患者再掲) ( 0) ( 0) ( 0) ( 0)
合 計 871 835 727 2,433
(患者再掲) (239) (224) (172) ( 635)
(参考) 世界のエイズ患者の状況(1996年7月5日WHO報告)
地 域 患者発生状況 備 考
国 名 患 者 数 人 口
アフリカ州 499,037人 タンザニア 82,174 人 23,174 千人
(54カ国) ケニア 63,875 21,400
ウガンダ 48,312 16,672
マラウイ 43,067 7,989
アメリカ州 690,042 アメリカ合衆国 513,486 248,710
(45カ国) ブラジル 79,908 146,155
メキシコ 28,544 81,141
アジア州 29,707 タイ 22,135 54,532
(42カ国) インド 2,095 844,324
日本 1,186 *1 123,611
ヨーロッパ州 167,578 フランス 41,058 56,634
(38カ国) スペイン 38,393 37,746
イタリア 33,304 56,557
オセアニア州 7,285 オーストラリア 6,442 15,602
(14カ国)
合計(193ヵ国)1,393,649
( )内は、患者報告のあった国数である。 注:*1日本の患者数は1996年2月末現在
都道府県別患者・感染者累積報告状況
患者・感染者 ブロック別
都道府県名 報告件数 構成割合 患者・感染者 構成割合
(件) (%) 報告件数 (件) (%)
1北 海 道 23 ( 1) 0.9
2青 森 県 7 ( 0) 0.3
3岩 手 県 5 ( 0) 0.2
4宮 城 県 11 ( 0) 0.4
5秋 田 県 5 ( 1) 0.2 北海道・東北
6山 形 県 4 ( 0) 0.2
7福 島 県 9 ( 0) 0.3 64 2.5
8茨 城 県 278 ( 13) 10.8
9栃 木 県 57 ( 3) 2.2
10群 馬 県 55 ( 3) 2.1
11埼 玉 県 125 ( 4) 4.9
12千 葉 県 200 ( 9) 7.8 関 東
13東 京 都 839 ( 33) 32.6
14神 奈 川県 199 ( 8) 7.7 1,753 68.2
15新 潟 県 26 ( 0) 1.0
16富 山 県 6 ( 0) 0.2
17石 川 県 2 ( 0) 0.1
18福 井 県 17 ( 0) 0.7 北陸・甲信越
19山 梨 県 37 ( 0) 1.4
20長 野 県 126 ( 2) 4.9 214 8.3
21岐 阜 県 20 ( 0) 0.8
22静 岡 県 65 ( 4) 2.5 東 海
23愛 知 県 88 ( 1) 3.4
24三 重 県 34 ( 1) 1.3 207 8.0
25滋 賀 県 4 ( 0) 0.2
26京 都 府 36 ( 3) 1.4
27大 阪 府 116 ( 3) 4.5
28兵 庫 県 28 ( 2) 1.1 近 畿
29奈 良 県 16 ( 0) 0.6
30和 歌 山県 9 ( 0) 0.3 209 8.1
31鳥 取 県 2 ( 0) 0.1
32島 根 県 5 ( 0) 0.2
33岡 山 県 4 ( 1) 0.2 中 国
34広 島 県 16 ( 0) 0.6
35山 口 県 7 ( 0) 0.3 34 1.3
36徳 島 県 3 ( 0) 0.1
37香 川 県 2 ( 0) 0.1 四 国
38愛 媛 県 6 ( 0) 0.2
39高 知 県 5 ( 0) 0.2 16 0.6
40福 岡 県 31 ( 0) 1.2
41佐 賀 県 1 ( 0) 0.0
42長 崎 県 10 ( 0) 0.4
43熊 本 県 5 ( 0) 0.2
44大 分 県 2 ( 0) 0.1
45宮 崎 県 1 ( 0) 0.0 九州・沖縄
46鹿 児 島県 8 ( 0) 0.3
47沖 縄 県 17 ( 0) 0.7 75 2.9
合 計 2,572 ( 92) 100.0 2,572 100.0
注:凝固因子製剤による患者・感染者を除く (平成8年6月末現在)
( )内は今回報告件数(平成8年5月、6月分)である
平成8年7月23日
エイズサーベイランス委員会の結果報告について
1.平成8年5月1日から6月末までの間に、医師から各都道府県知事、指定都市市長
に報告されたエイズ患者・HIV感染者は患者38名、感染者54名の計92名であ
った。
患者・及び感染者92名の内訳は、
1. 感染原因では、異性間の性的接触47名、同性間の性的接触26名、静注薬物
乱用1名、その他3名、不明15名であった。(表−1)
2. 性別では、男性72名、女性20名であった。(表−1)
3. 年齢区分別では、20歳未満1名、20歳代28名、30歳代34名、40歳
代14名、50歳以上15名であった。(表−2)
4. 国籍別では、日本人57名、外国人35名であった。
5. 感染地域別では、国内53名、海外23名、不明16名であった。(表−3)
2.今回は、患者・感染者92名の報告のうち、47名が異性間の性的接触によるもの
であった。このうち、日本人の報告は、男性23名、女性6名の計29名(表−1)
であり、感染地域は国内25名、海外4名であった。
また、外国人患者・感染者35名の性別内訳は、男性21名、女性14名であった
。(表−1)
3.「HIV感染者発症予防・治療に関する研究班」により平成8年5月末現在の凝固
因子製剤による患者・感染者1868名(患者630名含む)の報告があった。
4.今回16名の死亡報告があり、「HIV感染者発症予防・治療に関する研究班」か
らの報告と合わせ累積死亡報告数は801名となった。
平成8年7月23日
山崎委員長コメント
1.今回(平成8年5月から6月末まで)のエイズサーベイランス委員会
への報告は患者38名(前回41名)、感染者54名(前回71名)の
合計92名(前回112名)でした。前回と比較して患者・感染者が減
少したのは、外国人患者が前回より2名増加しただけで、その他日本人
感染者が前回よりも12名、日本人患者が5名、外国人感染者が5名そ
れぞれ減少したことによるものです。
2.日本人患者・感染者の感染原因及び地域について分析してみると、日
本人女性については、6名全員が異性間の性的接触による感染であり、
日本人男性では51名のうち異性間の性的接触による感染が23名、同
性間の性的接触による感染が22名と性的接触による感染が主要な感染
経路となっています。また、感染地域では、日本人患者・感染者57名
のうち47名が国内で感染しています。
3.厚生省HIVの疫学と対策に関する研究班の調査によると、HIV感
染リスクの認識について、エイズによる健康に関する危険が日本人全体
にとって「非常に大きい」又は「大きい」と答えた人が73.5%いた
のに対し、自分自身にとって「非常に大きい」又は「大きい」と答えた
人は5.2%に留まっています。エイズを自分自身の問題ととらえ、一
人一人の心がけによりHIVの感染防止に努めるよう啓発に力を入れる
必要があります。
4.7月7日から12日までカナダのバンクーバーで「ひとつの世界、ひ
とつの希望(0ne World, One Hope)」のテーマで第11回エイズ国際
会議が開催されました。今回の会議では、HIV感染症の治療では多剤
併用療法が有効であることなど様々な研究成果が報告されただけでなく
「女性とエイズ」、「開発とエイズ」、「HIVとの共生」等、広い視
点から有意義な意見交換がなされたと聞いております。
5.我が国においてもここ数回エイズサーベイランス委員会への報告者数
が増加し、我が国における感染拡大が懸念されています。今回のエイズ
国際会議でも世界のHIV感染者は2200万人おり、毎日新たに85
00人以上の人がHIVに感染しているとの報告がありました。感染拡
大の防止とともに、エイズとともに生きる社会の構築に向けて積極的な
取り組みが必要です。
問い合わせ先 厚生省保健医療局エイズ結核感染症課
担 当 今村(内2374)、杉江(内2375)
電 話 (代)3503-1711
(直)3591-3060
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