投与状況不明、廃院等の医療機関名に関する情報提供について 平成 8 年 10 月 7 日
厚 生 省
血液凝固因子製剤による
非血友病HIV感染に関する
調査プロジェクトチーム厚生省は、血液凝固因子製剤による非血友病患者のHIV感染に関する問題について平成8年4月2日に調査プロジェクトチームを発足させ、2413の医療機関を対象として投与状況の実態調査を行った。
調査の結果、廃院により調査そのものが実施できなかった医療機関や、カルテ等の記録が保存年限を超えていることから廃棄されるなど投与状況を確認する術のない医療機関があったほか、各医療機関において投与が確認できた患者のうち、転居先不明などにより連絡が取れない確認困難例もあったことから、検査受診の呼びかけ、医療機関名の公表のあり方について、公衆衛生審議会伝染病予防部会に非血友病HIV感染調査小委員会を設置して御議論いただいたところである。
その結果、国民一般に対して検査受診を促す呼びかけを行うほか、廃院により調査そのものが実施できなかった医療機関や投与状況不明の医療機関の名称等を情報提供すべきとの御意見をいただいた。このため、各医療機関について事実関係の確認を行うとともに、投与時期等に関する情報を収集し、本日、医療機関名等を情報提供することとした。
また、これらの情報提供された医療機関以外についても、下記の時期に下記の疾病の治療を受けた場合は、非加熱血液凝固因子製剤が投与された可能性を否定できない。このため、下記の条件を満たす患者についてHIV検査受診を勧奨することとした。
なお、今回の調査の過程で、従前投与状況不明と回答していた454施設のうち、 167施設から投与状況が判明した旨の回答を得たところであるが、このような事情の変更を踏まえ、非血友病HIV調査小委員会で決定された医療機関名等に関する情報提供の範囲について、伝染病予防部会及ぴ非血友病HIV調査小委員会の合同部会において再度御検討いただき、その結果をもとに適切に対応していきたいと考えている。
厚生省のホームページ http://www.mhlw.go.jp/