新潟県におけるエイズの拠点病院の選定について
平成8年2月27日/新潟県環境保健部資料より
1 今回の選定について わが国におけるエイズ患者及びHIV感染者は確実に増加してきており、新潟県でも 平成7年12月末現在で患者・感染者数は23名となっている。そこで、県内において 患者・感染者が安心して医療を受けられる体制を整備することを目的として、今回、平 成8年2月28日付けで県内の2医療機関をエイズ治療の拠点病院に選定することとし た。これにより、県内のエイズ治療の拠点病院は4つとなった。 なお、今回、各病院から承諾を得たので、拠点病院名を一般に公表することとした。 拠点病院として選定された4病院は以下のとおりである。(アイウエオ順) ・国立療養所西新潟中央病院 ・総合病院長岡赤十字病院 ・新潟市民病院 ・新潟大学医学部附属病院 2 エイズ診療の基本的あり方と拠点病院の役割・位置付け エイズ診療の基本的な考え方は、県内いずれの医療機関でもその機能に応じてエイズ 患者・HIV感染者を受け入れることであり、実際の診療では、住民に身近な因療機関 においては一般的な診療を行い、拠点病院においては重症患者等に対する総合的・専門 的な医療を提供していくことが適切である。 拠点病院の役割としては、エイズ患者に対する総合的・専門的な医療を提供するだけ でなく、さらに他の医療機関に対してエイズ診療に対する情報提供や技術的支援を行う ことが重要である。 そこで、拠点病院が機能を果たしていくためには、拠点病院のみに患者・感染者が集 中する状況は避けなければならない。すなわち、エイズ診療はけっして拠点病院だけに依 存するのではなく、一般の医療機関においてもそれぞれの機能に応じて、引き続き適切な エイズ診療を実施していくものとする。 3 全国の状況 平成8年2月2l日現在で、44都府県において160医療機関がエイズ拠点病院と して選定されている。うち、医療機関を公表しているのは10県57医療機関である。 問い合わせ先 新潟県環境保健部公衆街生課 電 話 025‐285−5511 内線2653