平田豊さん、短歌・エッセイ展in千葉 |
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みさと
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94年1月30日(日)に、平田豊さん(日本で初めて、性的接触によってHIVに感染したことを公表したPWA)の短歌とエッセイを見に千葉駅からバスで15分ほど行ったところにあるTEPCO地球館へ行ってきました。たくさんの短歌・エッセイ
少しにぎやかなところが気になりましたが、建物はきれいで、スペースもゆったりとして、見やすかったと思います。会場には、平田さんの短歌、エッセイだけでなくキルトや「僕のエイズ宣言〜あと少し生きてみたい〜」(平田豊著・集英社刊)などが展示されていました。日曜ということもあって家族づれが多く、中でも中年男性がじっと見ていたのが印象的でした。
平田さんはやさしく暖かい
私の感想を、少し述べたいと思います。平田さんのエッセイからは、やさしく暖かいものを感じました(自然に対するエッセイが多かったように思います)。平田さんはエッセイの出来を気にしていましたが、私はたいへん気に入りました。
キルトは、月夜に一匹の狐が飛んでいるものでした。狐には三本の尻尾があり、また舌が長くふたつに割れているのが特徴的でした。狐の下に、幾つもの目があるところにも魅かれました。狐が元気に飛んでいる姿を見ていたら、振り付きで歌を唄う平田さんの姿を思い出しそうな、そんなキルトでした。数字ではなく感じられたら
会場を訪れた人が、短歌やエッセイを通じてHIV患者の存在を(「何人」という数字ではなく)知ることができ、AIDSを今までよりも身近に感じることができたらいいなと思いました。