薬害エイズ図書紹介 |
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草田央
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[推薦図書]
■『白い血液』
池田房雄薯 潮出版社 85年11月85日初版薬害エイズは、日本の血液事業の歪みである輸入売血によってもたらされた。
これは明らかに血液行政の誤りである。本書は「エイズ感染と日本の血液産業」という副題が付けられているように、薬害エイズの背景となっている血液産業の歴史をルポした名著である。薬害エイズの全体像把握に、そして今後の血液産業の方向を知るのに欠かせない。■『エイズと生きる時代』
池田理恵子著 岩波新書 93年3月22日初版薬害エイズの被害実態についてのレポートを含む好著。
■『そしてエイズは蔓延した』上下巻
ランディ・シルツ著 曽田能宗訳 草思社 91年6月85日初版アメリカで、なぜエイズの危険性が無視され続けたのかをルポした名著。血液による伝藩の危険性が早くから指摘され、それを否定し続けた血液産業についても詳しく述べられている。行政や企業の対応が遅れた理由を知るための必読書。
■『そして僕らはエイズになった』
石田吉明・小西熱子著 晩聾社 93年10月1日初版薬害エイズの発生から予防法や裁判に至るまで、わかりやすく概観した良書。
■『隠されたエイズ』
毎日新聞社会部編 ダイヤモンド社 92年2月20日初版薬害エイズを告発した本書では、基本知識を修得できる。薬害エイズを知る上での必読本である。
■『日本のエイズ』
広河隆一著 徳間書店 93年10月31日初版栽判等で新たに明らかになった事実を踏まえ、詳細な資料とともに薬害エイズを詳説したもの。
■『中央公論』私の傍聴した「東京HIV訴訟」栽判
櫻井よし子著被害者を取材したレポートと、栽判の傍聴記を組み合わせた連載が進行中。
証言録の貴重な資料をなっている。93年4月号、6月号、7月号、8月号、10月号、11月号、12月号、94年2月号、4月号に掲載。[参考図書]
■『あたりまえに生きたい』
赤瀬範保著 木馬書館 91年6月25日初版薬害エイズ被害者の手記。
■『偽装』
毎日新聞大阪本社編集局遊軍編 晩聾社 93年6月13日初版薬害エイズを引き起こしたミドリ十字社の体質を知るに格好の、4つの事件の告発レポート。
■『エイズからの告発』
広河隆一著 徳間書店 92年3月31日初版薬害エイズの発生構造を、人体実験を行った731部隊に求めたルポ。
■『冬の銀河』
草伏村生著 不知火書房 92年10月30日初版薬害エイズ被害者の手記。
■『AIDS 少年はなぜ死んだか』
広河隆一原作 三枝義浩漫画 講談社KCデラックス 93年4月17日初版実話をもとに、被害者をわかりやすく表現した社会派コミック。
■『つくられたAIDSパニック』
菊池治著 桐書房 93年6月25日初版エイズパニックやエイズ予防法成立の課程をレポートし、薬害被害者の口封じの実態を告発。
■『いのちの輝き』
石田吉明著 岩波書店 93年10月27日初版薬害エイズ被害者の手記。
■『子供とエイズ』
清水勉・北沢杏子 アーニー出版 93年11月1日初版薬害エイズの視点を踏まえたエイズ教育の本。