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BOOKS■エイズ担当者必携『エイズ対応マニュアル』
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編著/宗像恒次(筑波大学助教授)
東京法規出版刊3500円この本は「職場のエイズ対策のための初めての本格的な専門書」として今年2月1日に発刊されました。専門書ということで値段が高いと感じられる方も多いかと思いますが興味を持たれた方はぜひご一読をお勧めします。
[1]世界のHIV感染の今後の見通し、から[2]職場のエイズ対策の基本理念、[3]エイズ対策の手順、感染予防と差別防止教育(以上宗像恒次著)、[4]海外勤務者派遣対策(野田衛著・財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)、[5]法務的対応(名越秀夫著・弁護士弁理士)、[6]カウンセリング(森田眞子著・エイズ予防財団)、[7]福祉(磐井静江著・都立駒込病院医療相談室)、[8]救急救護(浦元千賀子著・株式会社イーエムピージャパン)、[9]医療(岡慎一著・東京大学医科学研究所)、[10]研修教育(布施寿一著・LAP)までの全一〇章から構成されています。
内容の一部をご紹介しますと…
[5]法的対応では「エイズ予防法制定までの経過」「エイズに関わる雇用問題」と題して入社・検診・人事政策をめぐる問題、安全配慮義務、エイズ情報管理などについて述べられています。
[7]福祉では社会保障と福祉制度について述べられています。医療費をはじめ、医療費補助、傷病手当金、雇用保険、障害年金などの生活保障制度について解説されています。また実際にソーシャルワーカーがどのように関わっているかを事例をあげて紹介しています。■『フレディ・マーキュリーと私』
<ユーズド商品があるかもしれません>
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ジム・ハットン著 島田陽子訳
ロッキング・オン刊 1800円(絶版)「エイズで逝ったスーパースター、フレディ・マーキュリーの『最愛の恋人』が書き下ろした衝撃のノンフィクションストーリー」と紹介されているこの本は九四年一二月にロッキング・オンから発刊されました。
当初、イギリスではフレディ・マーキュリーの暴露本のような形で出版されたようですが、日本語に翻訳する際に事実関係を調べ直し、ドキュメンタリーとしての色合いを濃く打ちだした内容に仕上げられています。巻末にはエイズ予防財団の森田眞子氏の解説も付いていて、「エイズ時代の人間のあり方」にも言及するような出来映えです。PWA(エイズ患者)のフレディ・マーキュリーとのラブストーリーではなく、一人の人間としてのフレディ・マーキュリーとのラブストーリーが描かれています。
フレディ・マーキュリーやクイーンのファンの方だけではなく、もっと多くの方に読んで欲しい一冊です。
グループ紹介
『フレディ・マーキュリーと私』の巻末にある解説の中で紹介されているのがこのフレディ・マーキュリー協会(略称=FMA、代表西田緒子氏)です。
イギリスのロックグループ「クイーンの音楽を愛し、フレディの死がいまだに信じられず、彼のために何か活動したい、参加したいという方ならどなたでも歓迎します」、というFMAはファン同志の交流活動を行うことにより、エイズ基金をねん出していく団体です。フレディの遺言に従い、エイズに対する認識を新たにすることを当面の目標として、FMAの活動に賛同する人々からエイズ基金を募集しています。会員は四つの部会のいずれかに所属し、二ヶ月に一度FMAミーティングを開いています。
また、クイーンのマネージャーおよび英国の財団法人Mercury Phoenix Trust(MPT)代表ジム・ビーチ氏、そしてクイーンのメンバーが日本におけるクイーン・ファン・ネットワークの拠点としてFMAを全面的にバックアップ。FMAのエイズ基金「フレディ・マーキュリー基金」の総額は一度イギリスのMPTへ寄付され、その総額を二倍にした額がMPTよりFMA推奨の日本国内のエイズボランティア団体へ寄付されます。「フレディが特にこよなく愛した国、日本に私たちは何か恩返しがしたい」とジム・ビーチ氏は語っています。[連絡先] 〒100-8692 東京中央郵便局私書箱814号
フレディ・マーキュリー協会
映画紹介
■『ゼロ・ペイシェンス』
1993年/カナダ/100分
監督・脚本 ジョン・グレイソン
作曲 グレン・シェレンベルグ
出演 ジョン・ロビンソン ノルマン・フォトゥ
配給 スタンス・カンパニー「世界初のエイズに関するミュージカル映画」、ゼロ・ペイシェンス。既にいろいろな雑誌などで紹介されているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
「ゼロ」とは『北米にエイズを持ち込んだ最初の男』と紹介されたフランス系カナダ人の飛行乗務員。死後三年、ひょんなことからこの世に幽霊として蘇った彼は、メディアによって歪められた自分の姿を見る。その汚名を晴らそうと彼が『ゼロの姿が見える唯一の人物』バードンと出会って…。
映画で流れている曲はグレイソンとグレン・シェレンベルグのコンビによるオリジナル。「ゲイ・サウナのマナー」から「ACT−UPの主張」、ミスHIVの歌う「HIVの嘆き」までユニークな歌詞とポップなメロディを一度は聴いておきたい。
HIVに感染していることを公表しているクラブDJ、パトリックもこの映画を推薦しています。
《もし君が、自分自身や誰かをカワイソウに思いたいんだったら、この映画は観に行かなくてもいい。この映画は君がもっと積極的になるために観に行く映画なんだから。まず、君の新しい可能性を発見するために。そして、みんなと意識を高め合うためのツールとして使うために。それから、デートの相手や友達、家族の人たちと、愛やセックスやエイズ、そして命の関係について話し合うきっかけにするために。さあ、この映画を観よう! 最初は大きなスクリーンと音響効果のある映画館で、それから細かいニュアンスやブラックジョークや全体の隠れた意味を味わうために家でもね》パトリック◎95年2月25日(土)〜3月24日(金)シネセゾン渋谷にて連日、レイトショー(午後9時20分より上映)
◎95年4月1日(土)〜14日(火)大阪・シネマヴェリテにて公開。5月上旬には札幌・シアターキノで公開予定。年内には名古屋・京都・福岡などでも順次公開予定。
◎配給のスタンス・カンパニーでは自主上映をして下さる方々へのフィルムレンタルも検討しているとのことです。