「生活の不安」を解消するために |
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杉山 力
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私がHIV感染を知ってから二年六ヶ月が過ぎました。他の病気で三ヶ月入院していた時に知り、とてもびっくりしました。
その時、私は小さな会社に勤めていましたが、入院中は給料も出なかったので、「傷病手当金」を出してくれる様、会社に言って給料の六〇%を出していただきました。
しかし、三ヶ月も入院していると会社に席もなくなり、しかたなくそのまま退社することにしました。
病院のソーシャルワーカーさんに相談すると、傷病手当金は給料の六〇%で一年六ヶ月、失業手当(雇用保険)は給料の六〇%で三〜四ヶ月出る、との事でしたので傷病手当金をそのまま続けてもらう事にしました。
一年六ヶ月も終わりに近づき、何か他にないかとソーシャルワーカーさんに聞きますと、「障害者年金」というのがあるけどやってみますか? という事だったのですかさず、やる事にして社会保険事務所に申し込み用紙をもらいに行き手続きしました。
障害者年金の二級で一ヶ月一三万円位、三級で一ヶ月五万円ぐらいいただけるとのことです。仕事をしていても会社に報告する必要はなく、今の生活を続けながらいただけるとのことでした。 まだその頃は元気で体調もよかったので三級を申し込み、三ヶ月後からいただける事になりました。
現在は二級を申し込んでいます。 この病気になり死のこわさもありますが、この病気がすすんでいった時の生活の不安の方が大きいのです。
他の病気にかかったとしても、いろいろな方法で生きてゆけるのですから、皆さんも、ぜひ勉強してみて下さい。[杉山 力]