LAP NEWSLETTER

グループ紹介[オープン・ドア]
PWA/Hのための食事づくり


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- HIV感染者・エイズ患者(PWA/H)への食事の宅配サービスをしているグループ、オープン・ドア。昨年開催された「PWA/Hのための食事作り講座」(全5回)には私たちLAPからも数名が参加しました。その講座で取り上げられた栄養や衛生、調理技術などはLAPが行っている支援活動等にも活かされています。やはり食事は生活の中でもっとも大切なもののひとつといえます。
 そこで今回はオープン・ドアの活動をご紹介します。また、4月21日にはLAP&オープン・ドア合同の講習会が行われます。興味のある方はどうぞふるってご参加下さい。

 ■はじめに

 オープン・ドアはHIV感染者・エイズ患者(PWA/H)のために食事宅配サービス活動をしているボランティアグループです。みなさんはPWA/Hのための食事と聞いたときどんなイメージがわきますか。何か特別な「食べ物」が必要であるとか、これを食べれば治る等誤解していないでしょうか。
 オープン・ドアでは、次のように考えて活動をしています。誰でも健康のために、食事を大切にしていると思います。これはPWA/Hにとっても同じことです。HIVと体が戦う力をつけるためには、栄養があり、バランスのとれた食事がとても重要なのです。そして、わたしたちが一番大事にしていることは心のこもった手づくりの料理を届ける事。あくまでも主人公はPWA/Hです。栄養を最優先にするために「おしつける」のではなく「嗜好」を大事にしてその中でどうやって栄養をとるかを工夫しています。
 オープン・ドアが献立や食事づくりで気をつけていることは次のような事です。

 ■気をつけていること

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  1. 栄養のバランスを考える
      主食、主菜、副菜をそろえること。6つの基礎食品
  2. 体調にあわせる
      下痢、発熱、口内炎、食物アレルギーなど「食べること」がうまくできないこともあります。そのためにはいろいろな工夫が必要です。
  3. 衛生、清潔
      食中毒(食あたり)をださないのはあたりまえのことですが、免疫力がおちているときは、食事をとるということ自体が外界の雑菌を体にとりこむことになり、それが下痢、嘔吐のトラブルの原因になったりもします。
  4. 盛りつけ、彩り、器、季節をとりいれて
      食欲がでるように、心やすまるように
  5. 気軽に手軽に
      いつでもどこでも安価で手にいれられる素材を使います。

 ■これから

 サンフランシスコにはお手本にしているオープンハンド(http://www.openhand.org/)という名のNGO(非政府組織)があり、そこでは二千人以上のボランティアが毎日六千食を宅配するという大規模な活動をしています。それに比べるとオープン・ドアは小さな小さなボランティアグループです。
 今の状況は毎日多くのPWA/Hに宅配をすることはできません。資金も物もボランティアの人数も足りません。でもないないといっているより、PWA/Hのニーズがある限りできるところからできる限りの支援を続けることがオープン・ドアの目標です。もし、オープン・ドアの活動を支援して下さるのでしたら、以下のものを募集しています。また、各NGO・個人のお食事会やパーティーなどのお手伝いもしています。詳しくは、お問い合わせ下さい。よろしくお願いします。

 ■オープン・ドアが必要としているもの

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●キッチン(それほど広くなくても定期的に使える)●台所用品●衛生用品(フキン、エプロン、手袋)●炊飯器●食器棚●保存の効く食品(米など)●宅配用のパッケージなど

■連絡先
 〒213川崎市高津郵便局私書箱12号「オープン・ドア」
 TEL/FAX 03-5300-1645


PWA/Hのための献立(例)4人分

-野菜と厚揚げの酢豚風

■材料

    じゃが芋………600グラム
    かぼちゃ………1/2個
    きゅうり………2本(好みでピーマンでも)
    干ししいたけ…8枚
    厚揚げ…………2枚
    赤唐辛子………1本
    砂糖…………大さじ1*
    酒……………1/3カップ*
    しょうゆ……1/6カップ*
    酢……………大さじ3*
    くず粉………小さじ2(または片栗粉)*

    ※使える人は豚肉100グラムも使います。
■作り方
  1. じゃが芋は皮をむいて食べやすい大きさに切り、かぼちゃも同じように角切りにします。
  2. 揚げ油を中温よりやや低めに熱し、1.を入れて火が通るまで揚げます。
  3. きゅうりを乱切りにし、しいたけはぬるま湯につけてもどし、石づきを取ってそぎ切りにします。
  4. 厚揚げは熱湯に通して油抜きし、1枚を八つの四角に切ります。
  5. 赤唐辛子は種を抜いて小口切りにします。
  6. 中華鍋に油少々を熱し、赤唐辛子ときゅうり、しいたけ、厚揚げを入れて炒めます。油がなじんだら2.のじゃが芋とかぼちゃを加えてひと混ぜします。
  7. (*)の調味料を合わせてよく混ぜて、6.に加え、強火で混ぜながら味をからめます。
-胡麻酢のところてん

■材料

    ところてん………3パック
    あさつき…………適量
    切りのり…………適量
    溶き辛子…………少々
    白ごま…………1/6カップ
    練りごま………1/6カップ
    砂糖……………小さじ2
    酢………………1/4カップ
    しょうゆ………大さじ1
    煮きりみりん…1/3カップ
    水………………1/4カップ
■作り方
  1. ところてんは、さっと水で洗って水気をきっておきます。
  2. 白ごまはよく煎って冷まし、すり鉢に入れて七分くらいすり、練りごまと砂糖を加えて、さらにすり混ぜます。酢、薄口しょうゆ、しょうゆ、煮きりみりんと水を徐々に入れてすりのばし、ごま酢を作ります。
  3. あさつきは小口切りにします。
  4. 器にところてんを盛ってごま酢をかけ、あさつきと切りのりをたっぷり添え、溶き辛子をのせます。
麸とクレソンのみそ汁

■材料

    麸………………1つかみ
    クレソン………1束
    だし汁…………4カップ
    白みそ…………大さじ3
■作り方
  1. クレソンはざく切りにします。
  2. 麸は水でもどしておきます。
  3. 鍋にだしを入れ、火にかけます。
  4. 煮立ったら麸を加え、みそをとき入れ、クレソンを散らし、火を止めます。
キャベツと青ジソの塩もみ

■材料

    キャベツの葉……2枚
    青ジソ……………4枚
    塩…………………ひとつまみ
■作り方
  1. キャベツと青ジソを千切りにします。
  2. 1.に塩をふり、軽くもみます。
ごはん 胚芽米、もちきび

くだもの いちご

ちょっと気を使ったケーキ作り講座
             4/21
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 「オープンドアー」とLAP共催の「ちょっと気を使ったケーキづくり講座」。調理師の方を講師に迎えケーキづくりにチャレンジ。また、オープンドアーお勧め「食欲のないときの間食・おやつ」のレシピ紹介と試食もあります。  この講座はどなたでもご参加いただけますが、食材準備の関係上、必ず事前にご連絡下さい。
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     ■日時 4月21日(日) [準備]午後1時〜
                  [開始]午後1時30分〜
     ■場所 都内を予定(詳しくはお問い合せください)
     ■参加費 実費(1000円程度)
     ■主催 LAP/オープンドアー
<当日のメニュー>
●いちごタルト●かぼちゃプリン●キャロットケーキ●キッシュ(中身は自由に選ぶ:ほうれん草、タラ、チーズ、きのこ、ピーマン、玉ねぎ)●サラダバー+ゆずドレッシング(きゅうり、レタス、トマト、玉ねぎ)●胚芽パン●白玉フルーツカクテル●紅茶、コーヒー、ワイン

[講習会]PWAのための食品衛生講座/96年6月8日


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