市民公開シンポジウム
エイズは今どうなっているのか
〜自分の「性」について考えよう〜
HIV感染症/エイズについては、若者を含めた国民全体の関心が低くなっていますが、実際の患者・感染者数は増加し続けています。UNAIDS/WHOの推計によると、世界ではこれまでに約1%の人々がHIVに感染したことになりますし、日本においても、平成13年のHIV感染者/AIDS患者報告数は、それぞれ621名/332名と共に過去最高を記録しています。名古屋においても、平成14年の報告数は、過去最高を記録した昨年を上回っており、このまま推移すると、今年も過去最高を更新してしまうため、更なる予防啓発の強化が必要になっています。
しかし、若者の性行動を見てみると、統計上の数字やアンケート調査でも明らかなように、性感染症(STD)罹患率や妊娠中絶率の高さ等、いつHIVに感染してもおかしくない状況になっています。また、若者と親との間には、性行動に対する大きな隔たりが存在しているのも事実です。これにより、性に関する相談相手は親ではなく、学校の先輩や友人だけとなってしまい、正しい知識の入手先さえも知る機会を失っています。
今回の公開シンポジウムは、主に若い世代の人々を対象に、当日の参加者のみならず、インターネットも利用して広く市民から質問を募集し、医療関係者、NGO、学校の先生、等の多分野の専門家と意見を交換することで、基本的な情報から最新の知見に至るまで、正しい知識を得てもらうことを目的に開催いたします。参加者に、自分自身の性行動・予防についても考えてもらい、エイズの現状を正しく理解するのみならず、広く若い世代に正しい知識を広めてもらいたいとも願っております。
皆様の参加をお待ちしております。
日 時:平成14年11月29日(金)
受付開始:17時00分〜
開 演:18時30分〜
場 所:第16回日本エイズ学会会場
名古屋市国際会議場 白鳥ホール(360人)
参加対象:どなたでも、特に若い人々を歓迎します。
※本シンポジウムは公開のため無料です。
プログラム(タイトル、発表者にていては変更する場合があります)
司会進行:KENちゃん(タレント)
1)若者の性行動について
木原雅子(広島大学医学部)
2)性感染症について
岩室紳也(神奈川県厚木保健所)
3)HIV感染症/エイズについて
今村顕史(都立駒込病院)
共催:第16回日本エイズ学会学術集会・総会
愛知県
名古屋市
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