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あったかいシェルターと僕との関係

くわ 

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 なんだか懐かしい気持ちになった。自分の気持ちの変化に気がついた。僕は思ったことをそのまま口に出した。
 『みんなでテレビを見ながらゴハンでも食べていると、家族みたいであったかいかんじがするなぁ』。清水さんは『あ、ほんとに』と言ってテレビの方に向き直し、コタツの上にある野菜炒めを箸でつつきはじめた。まん中に座っているPWAの人もブラウン管の方に気持ちがいっていた。そんな二人をよそに、僕は今感じた気持ちを大事に抱きしめた。面白いテレビより、油がのったおいしそうな野菜炒めよりも。それは3月のある日曜の夜、シェルターで夜食を食べていた時の事だ。
 最近僕は思う。あったかいなぁって。僕にとっても、もちろんPWAにとっても。以前まで僕は走っていた。ボランティアとは率先して何かをしてあげる事なのだと。それは間違っていた。それは、PWAの人と僕との関係のなかで出来る事だけをすればいい、あるがままでいいと。そんな気持ちの時間の中で、最近は友達と一緒にいる感じがしてきたのは本当だ。
 自分で言うのも恥ずかしいが、人間的にももちょっと成長したかなって思う。それもこうした活動のおかげだと思う。
 そしてPWAの人との関係で潤滑油にかってくれたのがシェルターだ。もっともっとこんなシェルターが増えればきっといいだろう。


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