LAP

ＬＡＰ設立趣旨概要

■グループアイデンティティ

「ＬＡＰ」(らっぷ=LIFE AIDS PROJECT)は何人かのＨＩＶ感染者・患者(以下、ＰＷＡ=People With AIDS)及び未感染者がそれぞれの「人生」(LIFE)や「日々の生活」(LIFE)を共に過ごしていく中での体験と経験から生まれました。

「ＬＡＰ」はＰＷＡ・未感染者の相互のサポート関係の樹立と、ケア活動を目的とした民間支援団体です。

　そのサポート関係及びケア活動は「自信や元気がお互いの中から生まれてくる」ものであり、「必要とされ、必要とする関係」でもあります。
しかし、それは誰かが誰かに「してあげる」ことではなく、また「自分にしかできない」という過度の思い込みを必要とするものでもありません。

「ＬＩＦＥ」は「人生」であり、「日々の生活」です。ＨＩＶは「如何に生きるべきか」という問を私達に投げかけます。自分自身のＬＩＦＥをより充実した、実りあるものにしていくことが、その問への一つの答えになるのではないでしょうか。そして、その答えは相互のサポート関係とケア活動の中で、一人ひとりが見つけ出していくことができるのです。

■５つ理念

「ＬＡＰ」は以下の理念を軸とした活動を行なっていきます。

感染後に焦点をあてた活動

 「社会防衛」のための予防教育や啓蒙活動に重点を置くのではなく、感染後のサポートとケアを第一義に活動を行います。

ＰＷＡが主体である活動

 感染経路を問題にせず、また道徳観や倫理観よりもそのひと個人の存在を尊重します。

ニーズに合ったサポート

 ＰＷＡのニーズに沿ったサポート、ケアを提供していきます。

実践的行動

 「資料整理」等も大切ですが、実際のサポート、ケア活動等の実践的行動に主力をおきます。

楽しむ

 精神的に健康な状態を維持していくためにもお互いが「自分が楽しめるコト」をします。

■活動内容

上記のグループアイデンティティ及び、理念を基に「ＬＡＰ」は以下の３つの柱を中心にその活動を行っていきます。
1.ＰＷＡ・未感染者相互ケア
　ＰＷＡ・未感染者の相互のサポート関係及び、ケア活動です。愛称は「マジック・ポケット」。
　　　1.ケース・マネジメント
　　　2.ピア・グループ
　　　3.相　談　活　動
　　　　ａ．ピア・カウンセリング
　　　　ｂ．ホットライン
2.研修
　当グループの活動を円滑に、かつ活発にするためと、諸グループ、団体の援助のために以下の研修事業を行います。
　　　1.スタッフ研修
　　　　ａ．スタッフ研修
　　　　ｂ．ホット・ライン・スタッフ（電話相談員）
　　　　ｃ．その他
　　　2.外部研修
　　　　ａ．学校
　　　　ｂ．地域コミュニティ
　　　　ｃ．その他
　　　3.企業研修
　　　　ａ．次項参照
3.対企業サポート
　企業に勤めるＰＷＡと、企業、特に独自でエイズ対策ができない企業をサポートするための活動を行います。
　　　1.対従業員サポート活動
　　　2.対企業サポート活動
　　　3.ネットワーク支援活動
4.運営セクション
　　　1.運営セクション
　　　2.財務セクション
　　　　ａ．募金活動
　　　　ｂ．寄付活動
　　　　ｃ．財務管理
　　　　ｄ．その他
　　　3.広報セクション
　　　　ａ．ネットワーク活動
　　　　ｂ．対ＰＷＡ広報活動
　　　　ｃ．対未感染者広報活動
　　　　ｄ．ニューズ・レター発行
　　　4.バーン・アウト対策
　　　　　サポートを行っている人が燃え尽きてしまうことはよくあります。
　　　　　そういったことを避けるために、バーン・アウト対策を行います。
　　　　　「楽しくなくなったら要注意！」を基本コンセプトに、いろいろな
　　　　　楽しい対策を実施していきます。

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