HIV感染者・エイズ患者の方と接していく中で、僕はたくさんのことを学んでいます。「人生の長さはある程度決められてしまったかも知れないけど、深さを求めれば同じじゃないか」とある患者の方は言いました。また、ある感染者の方は「やりたいことがいっぱいあって、私は忙しいのよ」と笑います。 |
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LAP代表/清水茂徳(社会福祉士) |
ライフ・エイズ・プロジェクト(LAP)はHIV感染者・エイズ患者(以下、PHA=People With HIV/AIDS=PWA,PWA/H)のためのサポートグループとして1993年2月に発足しました。
HIV感染症はまだ社会的に受け入れられているとは言い難い病気です。感染しているという事実さえ誰にも言えず、一人で悩んでいるPHAも少なくありません。しかも、不安や憂欝などの否定的な感情は、PHAにとって一番の敵なのです。精神的な健康は、薬による治療と同じくらいに大切なことなのです。
私たちは、同じPHAどうしが話し合うことによって否定的な感情を少しでも和らげることができたらと考えています。そして、共に、より充実した生活(LIFE)を創り出していきたいと思っています。
HIV感染者は病人ではありません。また、発症後でも栄養事情のいい日本では、多くの時を元気にすごせます。PHAはHIVやAIDSを持ちながらも、より元気に、より前向きに生きていこうとするHIVポジティブ(前向きな感染者・患者)なのです。お互いがお互いの生き方の中から、自分の気づかなかった何かを見つけられたら、そしてよりポジティブに生きられたらと思っています。
LAPの主な活動内容
グループ・アイデンティティ
LAPは、何人かのPHAおよび未感染者がそれぞれの「人生」(LIFE)や「日々の生活」(LIFE)を共に過ごしていく中での体験と経験から生まれました。
ライフ・エイズ・プロジェクト(LAP)はPHA・未感染者の相互のサポート体制の樹立と、ケア活動を目的とした民間支援団体(NGO)です。
「LIFE」は「人生」であり、「日々の生活」です。HIVは「いかに生きるべきか」という問いを私たちに投げかけます。自分自身の「LIFE」をより充実した、実りあるものにしていくことが、その問いへの一つの答えになるのではないでしょうか。
《LAP活動紹介記事等》
「HIV陽性者のエンパワーメントを目指すLAP Positive TALK」(『エイズリポート』第83号、2009年1月25日発行、財団法人エイズ予防財団) 「生きていくことを支援する」(『人権ジャーナルきずな』2007年1月号、財団法人兵庫県人権啓発協会) 「免疫機能障害者セルフヘルプ活動モデル事業 生きていくことへの支援をキーワードに活動を続ける」(『WAM』2005年2月号、独立行政法人福祉医療機構)
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