この度、助成金申請をしておりました『リーバイ・ストラウス・ジャパン奉仕活動助成金』より満額の200万円の助成金をいただける運びとなり、念願でありましたシェルター開設へとこぎつけることが可能となりました。
これもひとえにリーバイ・ストラウス社をはじめM&M'S AIDS Foundationに連なる、助成金をいただいている各種法人・団体、そして多くの会員の皆様のお力添えの腸物によるものです。
常に変わらぬご理解、ご支援の元、LAPの活動を支えてくださっている皆様方にお礼を申し上げると共に、今後とも、より一層のご支援がいただけます様、スタッフ一同お願い申し上げます。そもそも、シェルター開設への希望が高まったのは、このニュースレターのはじめにも出てくるAさんとの出合いがきっかけです。
当時、Aさんが休んでいた部屋はある団体が事務所として使用していたマンションでしたが、事務所としての性質上、ひっきりなしにやって来る訪問者、電話とそれに対応する人々とで、終始ザワザワした雰囲気がただよっていました。
しかし、多くの看護や介護に関する文献には病んだ人々にまず、与えられねばならないのは「清潔さ」とそして「静けさ」だと述べられています。病んだ人が余計なことに頭を悩ませずに、自分の事だけに集中できる、そんな場が必要なのです。
特にエイズにおいては、他の病気と比べて診療病院数もまだまだ少なく、社会の中でそうした安息の場所というものはほとんど皆無に等しい状況にある、といっても過言ではないでしょう。しかし、エイズにこそ、そうした場所が必要であることも事実です。LAPではAさんとの関わりを通してそのことを強く痛感してきました。
このシェルターは「PWAとそれに関わる人々の為の避難所」として都内に開設しました。また、様々な文献、情報の提供やLIVING WITH AIDSへ向けた活動を進めていくための場にしたいと考えています。
これから寝具や、リネン類、簡単な家庭介護用具、日用品等をそろえて、環境としてのシェルターを充実させていくと共に、今まで以上にバディの養成や在宅介護、看護の学習を進めていきます。
そこで、一つ会員の皆様方にお願いがあります。ご家庭で不用になった家電製品や日用品等をLAPに下さいませんか?
何でもいいのです。もし、何かありましあらLAPまでご連絡下さい。
ちなみに、既にあるのは・・・
こたつ、布団、タオル、食器、カーテン、掃除機、電気おでん鍋、ファンヒーター等ですが、タオルや食器はもっとあるとうれしいです。欲しいものは・・・
シーツ、枕、座椅子、目覚まし時計、電気カーぺット、ビデオ、テレビ、机、折りたたみ机、椅子、本だな、FAX、コピー、伝言板、コルクボード、コーヒーメーカー、コーヒー豆、紅茶ポット、紅茶、緑茶、中国茶、炊飯器、電子レンジ、なべ、食器だな、靴べら、冷蔵庫、姿見、アイロン、ドライヤー、石鹸、調味料、観葉植物、アイマスク、耳栓、洋服ブラシ、などなどですが、まだ私たちの気づいていないものがあるかも知れません。
とりあえず、「なにがどのくらいあるか、どうやって送るか」をお知らせ下さい。
また、シェルターの愛称も募集中です。
どうぞ、今後とも末長くLAPをよろしくお願いいたします。シェルターの利用を希望される方はご連絡下さい
駒込病院も近いです。医科研もそれほど遠くありません。
通院前日の宿泊場所としてもどうぞ。■連絡先 03-5685-9644 LAP
M&M'S AIDS Foundationは日本の芸能界における初めてのエイズ基金として境正章氏とその夫人である岡田美里氏によって1992年に創立されました。財団法人エイズ予防財団、ELIZABETH TAILOR AIDS FOUNDATIONをはじめとする国内外の財団法人およびボランティア団体の活動をサポートされています。
活動目的は第一に日本におけるエイズ蔓延を防ぐこと、第二にはHIV感染者へのボランティア活動をサポートすること、第三に世界中のエイズ問題解決のために各国のエイズ基金及び、団体と協力し合うこと(事業概要より)。
今年の夏には「私どもにできる大きな事の一つが寄付金を募り、エイズ患者・感染者をじかに助けるボランティアグループ団体をサポートすることです。また、エイズという、ともすればネガティブにとらえがちな病を、いかにポジティヴに転換するかという点も重要になってきます」という趣旨のもとで、ジュラシック・パークのチャリティ試写会を、10月にはメディテーション(瞑想)のワークショップを開催されました。LAPは1993年の5月と7月に、ご寄付をいただきました。その寄付金は、エイズと共に生きる(LIVING WITH AIDS)社会の実現に向けたHIV感染者・患者の支援活動、LAPの運営資金として役立てさせていただいています。