■手帳によるメリット〜岡部翔太の場合〜
最近、天狗になってる岡部翔太であります。なんだか、LAPニュースレターに載ってる岡部翔太の文の内容を見て、講演依頼とかコンタクトをとりたがる人が増えてきてまして、本当なら『ありがとうございます』と言うべきなんだろうけど、はっきり言ってウザイっす。忙しいのよ〜。それに、決して岡部の文章が良いわけじゃなくて、登場人物が本当に素晴らしい方々なのでそれに岡部の文章が助けられてるのです。
そして、今回もその素晴らしい方々に助けられて、取材をしようと思ったんだけど、何せ忙しい〜。時間がな〜い。頭が働かな〜い。と、いうことで、今回はこれで、終わり。そんなわけにはいかないのね。
今回は、身体障害者手帳を手にして実際にはどれだけのメリットがあったか、手帳を使ってデメリットはあったか、などを書こうと思っていたんですよ。でも、数人に聞いてみると、「医療費の負担がなくなったんだから、それ以上は望まない」という感じで、実際に医療費の助成以外のサービスを使うことってあまりないようなのです。
翔太クンのように、せっかく貰ったんだから使い倒さなければと思っている人は少ないみたいですね。そういうことで、今回は、翔太クンの例をちょっとだけ、お話しようと思います。
■デートの必需品?
翔太クンが申請して貰えたモノは、身体障害者手帳(2級)、心身障害者医療費受給者証(マル障といわれるもの)、都電・都バス・都営地下鉄無料乗車券、民営バス乗車割引証などです。翔太クンの住んでいる区にはタクシー券はありません。このタクシー券も地域によって違うらしく、金券としてくれるところ、割引券としてくれるところがあるようです。「翔太のところタクシー券くれないの〜?」と友達に見せびらかせる奴もいるので、ちょっと羨ましいけど、こればかりはしょうがないですね。でも、是非欲しいサービスの一つではあります。
心身障害者医療費受給者証(マル障)は本当にありがたいようです。これを提示すれば医療費の自己負担分が無料になるからです。翔太クンの場合は病院が都内ではないので一度払って、あとから福祉事務所に払い戻しの申請をしているので、いまのところ有り難みをそれほど感じないのですが、この先、その戻ってきたお金を回して医療費にあてれば同じことですね。
翔太クンが一番使い倒してるのが都電・都バス・都営地下鉄無料乗車券、民営バス乗車割引証と手帳の提示によって受けられる割引や無料のサービスです。これはデートにはかかせません。デート時の交通費などバカになりませんからね。JRは手帳を提示すると本人プラス介護者が半額、すなわち二人で一人分の運賃で乗車できます。切符は子供料金で二枚購入します。そして、手帳と切符を提示して駅員のいる通路を通ります。駅員が忙しいときなどは自動改札を通っても良いようですが、自動改札に通すと子供ランプが点滅するので、ちょっと恥ずかしいですよ。それから、みどりの窓口で購入すると、手帳の中を確認されます。また、切符を発行するまでの間、カウンターに手帳を開いたまま置かれることがあるかもしれません。実際、翔太クンはそうされました。翔太クンみたいに気にしない性格の人はいいけど、そうでない人は気をつけてください。
それから都営の公園なども無料になるようです。ある日、翔太クンがデートで行った葛西臨海公園で料金を比較してみます。葛西臨海公園までのJRの運賃が三八〇円、葛西臨海公園の水族館が七〇〇円です。通常二人で行った場合、JR運賃往復が一五二〇円、水族館が一四〇〇円、合計二九二〇円ですが、手帳を提示すると、JR運賃往復が七六〇円、水族館が本人と介護者は無料で合計七六〇円です。その差、二一六〇円になります。これはとっても大きな差だと思います。その分、食事を豪華にするとか、次のデートに回すとかいろいろ考えられます(デートばっかり!)。
もう一つは、障害者手当というものがあります。これも各自治体によって金額が違うのですが、翔太クンの区では一ヶ月一万五千五百円です。翔太クンの場合は専用口座を作って、この先、何があるか分からないので、その時までは決して使わないお金として、そこに貯金してます。
本当はもっと調べたいのですが、時間はないし経費はないしでなかなか一人で調べるのは難しいのです。ということで、全国のみなさん。手帳によって受けたメリット、デメリットをお知らせください。どうぞ、お願いします。
(岡部翔太)